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腕が痛くて腰に手をあてられない

肩こりや背中の痛みなど、色々痛いところがある場合、一度に全部が良くなるというのは難しいものです。

その場合は、一番辛い部位についてお聞きすることから始めます。

 

今回の症例は上腕が痛いというお話しからはじまり、「これが五十肩なの?」という会話。腕を上にあげる動作は問題ない。肘を伸ばして水平に横にのばしても痛くはない。

では、どういうときに痛いのかと肘を曲げた状態で動かしてもらい、「この動きは痛い」ということが判明しました。動きをよくするツボにアプローチして、内旋はかなりよくなったとのこと。別なところがまだ痛いとのことで、痛い場所が少し変わったので、うつ伏せになっていただくと、「あ!こうすると腕じゃなくて肩がいたい」とのことで、痛いと思われる場所を確認し該当するツボにアプローチしました。最後に1本足のツボで調整。

このように、患者様が痛い部位がピンポイントではわからない、あるいはどうしたら痛かったのかがわからない場合は比較的多いです。

そのようなときは、痛い動作や辛い時間、仕事や作業の関係など、さまざまな要因をお聞きしながら、薄皮をはがすようにひとつづつ原因となる緊張を取り除いていきます。ですから、要因がたくさんある場合は一回の施術でとりきれない場合もあります。いわゆる肩こりも背中や肩関節や首、腰、さまざまな要因がからまって辛い症状になります。1回の施術で、少しでも変化を感じていただけるとその後の変化から辛い症状になった要因を鑑みて関係するツボにアプローチしてひとつづつ解決していけます。

今回も1回の施術でかなり良くなったと感じていただけました。

なぜなら、腰に手をあてることができないくらい上腕あたりに痛みを感じていたのですが、施術後、「あ、この姿勢ができるようになった。痛くない」と言っていただけたからです。施術前と後で違いがわかりやすかった症例でした。