美容鍼お肌ぷるぷるの機序

最近では、美容整形の分野でも糸を使ったリフトアップ手術をしたあとで、美容鍼をするという施術方法を行っているところもあるんですね。

それだけ根拠がわかっているからですね。生理学や解剖学でカラダの仕組みがわかると、なるほど、と合点がいきます。

 

肌に鍼施術をすることで、小さいキズ(マイクロトラウマ)をつくります。そのキズを治そうとするマクロファージの働きにより線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンを増殖。

増加したコラーゲンに支えられて発達した毛細血管が栄養や酸素を含んだ新鮮な血液を線維芽細胞に供給。

さらにコラーゲンの産出を促す。

という自己増殖のサイクルが構成されて、血液循環を促進し肌の代謝が上がるため、肌内部から肌質が改善されるのです。
コラーゲンやエラスチンが増えたことで皮膚のハリと弾力性が高まり、加齢によってできたシワやたるみといった症状を生理的反応を利用し、自分の体内でコラーゲンの増殖を促すので肌の若返り効果が期待できます。

これはお顔やお肌だけの話ではなく、本来の自然治癒力の機序ともいえます。

ですから、我々鍼灸師がおススメする美容鍼は、肌やお顔への直接的な施術だけではなく、原因となる血行の促進や、冷え、内臓や婦人科の不調、自律神経の不調を改善して、根本からの全身治療が本来の美容と考えています。

外科的対応のほうが即効性がありますし、痣や黒子などレーザー治療の方が効率的なな場合もありますが、加齢による自然なたるみやシワであれば、自分の自然治癒力を活性化させる鍼灸での美容を試してみてほしいですね。(^^)/